その時、私は便意を催し、研究室のある学芸大学人文科学研究棟Ｂ号館１階のトイレに座り込んでいた。奴らはそんなトイレに、小さい方をしに来た２人組だった。

以下、その会話を覚えている範囲で再現します。
男１：おい、あれ知ってる？
男２：何？
男１：コンビニで売るらしいぜ。
男２：何なに？
男１：文部省認可。
男２：………
男１：オナニーマシーン！
男２：何だよ、それ。
男１：カップラーメンみたいな容器に、グニョグニョしたのが入ってるんだってさ。
男２：ああぁ！あれね。コンビニで売るの？
男１：その名も「オーエックス」
男２：(笑う)
男１：買ってみようかな。
男２：どこまでイカせるか？
男１：これも社会勉強だよ。
男２：女用のそーゆーのって、ないのかなぁ。
男１：あるよ、前から。
男２：いやいや、コンビニで売れるような。
男１：似た形のは売ってるよな。胡瓜とかバナナとか。
(笑う２人、座り込んだまま色々考える私)
私がいろいろ考えたこと

確かそんな商品の話、テレビで見たことあるなぁ。でも……
文部省はそんなもん認可しないだろぉ？
厚生省の間違いだろぉなぁ。

それと、あの商品名は「ＯＸ」だけど、「オックス」と読むんぢゃないのかぁ？　でもあれだなぁ、「オックス」ぢゃあ、小田急のコンビニになっちゃうなぁ。でも確か「オックス」のはずだ。

しかし…

胡瓜やバナナってのはないよなぁ…

しかし……(その２)

あいつら相当馬鹿だなぁ……

しかし……(その３)

真面目に寸評してる俺はもっと馬鹿だ……

そして、何事もなかったかのように、トイレを後にする私であった。
あなたの素晴らしい馬鹿話、お待ちしております。
tamekawa@u-gakugei.ac.jp
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